テンカラとは
テンカラとは日本古来から続く釣りの方法で、竿、糸、毛針(疑似餌)の3点のみを使った、至ってシンプルな釣りです。
「テンカラ」という言葉の語源は不明ですが、明治初期には文献に登場していることから、それ以前より存在していた釣りであると推測されている歴史のある釣り方です。
テンカラで釣れる魚
テンカラ釣りで主に釣れる魚は、イワナやヤマメ、ニジマスなどの高級魚です。
多くの河川では地元の漁協組合の活動により魚の放流が行われています。他にも山奥になってくると日常生活ではなかなかお目にかかれない天然の渓流魚も釣ることができます。
テンカラの時期、季節
テンカラ釣りの対象になる渓流魚には禁漁(魚を釣ってはいけない)時期があります。
これは魚の生態系を守る為で、産卵期にあたる時期にはどの漁法も全て禁止されます。
地域や河川によって違いはありますが、大体10月〜2月は禁漁期間です。
3〜4月はまだ水温も低く魚も活発でないため釣れにくいです。
禁漁期間が過ぎ、5月の連休以降が釣りやすくなり最盛期を迎えます。
6月7月は、5月に引き続き魚が活発な時期ですが、山間部では梅雨の急激な増水に遭う可能性があるので注意しなければなりません。
8月になると、源流域でのテンカラ釣りも盛んになってきますが、暑さが続いてくると高音に弱い渓流魚の活動が鈍くなり、朝夕のマヅメ時でないと釣れないことがあります。
9月になると、気温も下がり再び産卵前の魚を狙えるようになります。
テンカラができるスポット・釣り場
テンカラ釣りはやはり自然渓流でするのが醍醐味です。
とは言え、いきなり山間部の渓流での釣りは、川幅が狭い箇所もあるため糸が周辺の木に絡まってしまったりで難しいかもしれません。まずは管理釣り場や家の近く、里川の幅広い河川などで竿を振る練習をしたりコツを掴んでみることをお勧めします。
テンカラとフライフィッシングの違い
テンカラと同じく毛針を使う釣りに、フライフィッシングという欧米発祥の釣り方があります。
違いとしては、テンカラは竿と糸と毛針のみで釣りをするのに対し、フライフィッシングは竿と糸と毛針とリールを使います。
まとめ
以上のように、テンカラ釣りは
- 道具がシンプル!
- 初期費用が安い!
- 餌は毛針(疑似餌)なので他の釣り餌のようにミミズなどを触らなくて大丈夫!
- 山間部の渓流では景色や空気が綺麗!
- 登山をしながら釣りができる!
- 釣った魚を焼きながらキャンプもできる!
などいろいろなメリットがあり、いろいろな楽しみ方ができるとても素敵な釣りです。